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不在

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ただ初めて読んだ内田百閒は、ご多分に漏れず(?)中公文庫の『ノラや』だった、と思って本棚の『ノラや』を開いてみたら軽い気持ちで開く本ではなかった、涙が滲んで鼻をずるずる言わせてしまった。

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昔、自分の中で「第一次渋い古本ブーム」があり、渋い(または言い方を変えると超有名所ではない)作家の本を背伸びして買って読んだり読まなかったりした。旺文社文庫の内田百閒なども、当時何を思ったのか知らないが、確かその頃に買ったのだった(そして実は、ろくに読まずについ先日まで部屋の隅で眠っていた)。その時にどこで誰が言っていたのだったか「内田百閒は旧仮名で読むに限る」というようなことが言われているのを見て、以来なんとなく内田百閒は旧仮名遣いで読まないといけないように思っている。

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本屋をふらふらしていたら、中公文庫の内田百閒『追懐の筆 百鬼園追悼文集』という本が目に入り、旧仮名遣いなのと「文庫オリジナル」という文言につられてついついレジに持って行ってしまった。巻頭の「漱石先生臨終記」は別の本で読んだので飛ばすと、次が芥川龍之介を偲んだ「湘南の扇」で、文庫にして四ページの短い文章だが深く胸に迫るものがあった。

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買わなかった本の話をしてもしょうがないが……。今月の新刊、ちくま文庫の『夢みる宝石』は書店で手に取って長編だったことに恐れをなして戻してしまった。読み切る自信がない。フィルムアート社の『恐怖 ダリオ・アルジェント自伝』(調べたらまだ出てなかった)はチェックしてあったものの考えてみたらダリオ・アルジェント作品を見たことがなかった。青土社『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(こちらもまだ出てないっぽい)は興味のある話だが個人的にはもう手遅れなので読んでもしょうがない気もした。ただ実物を見て面白そうだったら買うかも。
みすず書房の『心的外傷と回復』は買おう。お金ができたら。

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創元推理文庫のシャーリイ・ジャクスン・トリビュートなんかも気になる新刊としてメモしてはあったのだけども、シャーリイ・ジャクスン本人の短編でお腹いっぱいなのにトリビュートまでは別にいいかな? みたいな……。この世の作家を好きか嫌いかの二つに分けるなら「好き」に入るし、実際嫌いではないものの、悪意マシマシのところが苦手なシャーリイ・ジャクスン。好きか嫌いかで言えば好きだが。

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今月の気になる新刊を一冊も買っていない。24日頃に出る中公文庫の上林暁は買う。
今月出るので気になっているのはこの本なのだが、ガチの専門書っぽい雰囲気だから中を見ずに買うのは危険かも。しかしガチの専門書にしては安いな。

ひつじ書房 自閉スペクトラム症と言語 幕内充編
https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISB...

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文フリ。欲しい本は恐らく通販されるのだが、未知との出会いは現地に行かないとないからなあ。でも同時期開催のデザフェスにも行きたいしなああ。

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文フリのサークルチェックをしてみる。行くのかどうか……。

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神田古本まつりに回すはずだった予算を内田百閒の旺文社文庫まとめ買いに回そうかな? という考えが……。

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夏目漱石の「夢十夜」は枠の中に収まった、安心して鑑賞できる怪奇幻想で、内田百閒の方は枠を浸食してこちら側を脅かす怪奇幻想であるように思う。

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内田百閒『冥途・旅順入城式』(旺文社文庫)から「旅順入城式」の方を読み終える。夢から夢へとどこまでも重苦しい空と悪夢が続く作品集。何が作者にこんな小説を書き続けさせたのかと思う(何がという点は解説の人が論じてくれているんだけれど)。

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干し芋のリスト。

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毎日24時までには布団に入る習慣にしたいのだがなかなかうまくいかない。

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神田古本まつりの期間中に開催される神保町ブックフェスティバル(古本市じゃなくて、出版社の協力のもと新本がお得に買えるイベント)も行きたくはあるものの、国書刊行会あたりはすごい人だかりだろうなと思うと元気が……。

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実は今、古本足りてるんだよな……。興味のある作家は全集買っちゃったから。全集じゃない本でしか味わえない良さも、古本屋や古本市での偶然の出会いの楽しさもあるんだけども。

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27日(平日)に神田古本まつりに行くべくしっかり休みを取ってあるのだが、2週間天気予報を見るとワンちゃんネコちゃん雨すなわち雨天中止の可能性がある。

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みすずちゃんの『心的外傷と回復』はあとであとでと思っているうちに品切れになるタイプの本っぽいから近所の書店にあるうちに買っておこうかなあと思いつつ5400円するんだよな……。

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「ハンドクリームは消耗品」と割り切り、今までケチっていたところを遠慮なくいつでも塗るようにしたら手の具合がよくなった。

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上林暁の小説、地味なのだが、いざ読み出すとしみじみと(洒落ではない)いいんだよなあ。

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みかんみかん予約みかん。