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不在

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さてスマホを見る代わりの暇つぶしになればと買った『細雪』であるが、暇つぶしなどとんでもなかった、大変に面白くて途中から巻を措く能わず一気に読み切ってしまった。全く名の知れた傑作であるだけのことはあった。新潮文庫で上中下巻と長大な物語だけれども、流れるような筆遣いに身を委ねていれば結末まで淀みなく運ばれていくので、文章がうまいというのはこういうことなんだなあと感嘆しきりだった。しかも嬉しいことには、読み終わってなおそこから何物かを無限に汲める泉として、また一個の巨大な謎として存在し続ける豊かな作品なのである。

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むしむしする。

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やる気ぺちょりぺちょり。

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川端康成も『伊豆の踊子』なんて読んでみたら意外と読めたりするんかしら。さて。

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LUMIX S9実機見たいなあと言っているうちに発売日が迫ってきてしまった……。各カメラ店に実機は来ているらしいが見に行く暇がない。

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しかし『蓼食ふ虫』ってすごいところで終わるな。ここで終わるんだ。

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昔の文学を読んでいると価値観の古さはどうしても気になってしまうわけだが、『蓼食ふ虫』はここまでストレートに「自分の好みは人形みたいな女なのかも……」と書いてあると(告白してあると?)「お、おう」としか返せないものがある。(しかし人形みたいな女とは書いていなかったかもしれないが、まあそんなような話)

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谷崎潤一郎の『蓼食ふ虫』は、中盤の淡路浄瑠璃を見に行くくだりなど、作者が淡路浄瑠璃のことを書きたかっただけなんじゃないのと思いつつ退屈もせず読めてしまうのはやはり筆力なんだろうな……。

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健康でいて、というとちょっと違うな。病気になるのはしょうがない、それは。あんまり不健康な生活を送ってほしくないという程度の意味。

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多分、私自身も自分の言動で他の人を悲しませたことが多いから偉そうなことは言えないのだが、好きな人たちにはやはり健康でいてほしかった。

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私はこの話は今になってやっと書いてもいいような気分になったのだけれども、つまりそれは私にとって良くも悪くも過去になりつつあるか、なってしまったということだけれども、TRPGに熱中している周りの人が(オンラインで一緒に遊んだことのある人を知人と呼んでも構わないのならつまり知人たちが)、みんな社会人だったりするのでオンラインセッションで遊べるのはどうしても夜になって、熱中している人であればあるほど連日夜中まで遊んで、それはその時は楽しいけれど確実に寿命を縮める遊び方で、自分の健康を犠牲にしてTRPGを遊ぶのってどうなんだろうという気持ちがある時以来だんだん大きくなって、それもTRPGから気持ちが離れていった一因だった。

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ディアブロ4DLCどのバージョン買うか迷う。一番上のがオマケ込み込みで一万円かあ……。

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ディアブロ4にペット機能が実装されたために、ワールドボス討伐会場がワンちゃん集会場になってしまった。

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見ている側としては、いつの間にかネットで見かけなくなってしまった人について「いなくなっちゃったなあ」って残念な感じがするけれども、ネット、というかSNSで注目や反応を集めることよりも自分が幸せであることの方が大事なんだからSNSなんていつでも放り出したらいいとこの一年か二年ぐらい考えるようになった。(SNSで反応を集めることが自分の幸せや収入に繋がっているならともかく……)

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ディアブロ4しかやっていないように見えて実は堀辰雄や庄野潤三や谷崎潤一郎を読んでいたわけ。谷崎潤一郎はなんかいけんじゃね? と思って『蓼食ふ虫』(中公文庫で最近出た当時の挿絵入りの版)を買ってみたらいけたので新潮文庫の『細雪(上)』を買ってみた。いけるか?

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堀多恵子編『堀辰雄 妻への手紙』を読んだ。前半の書簡部分は旅先からの手紙も多く、送り主(堀辰雄)のうきうきした気分と妻をいたわる細やかな愛情が伝わってきて楽しい読み物だったが、後半の堀辰雄夫人、つまり堀多恵子による回想は喪失の悲しみと悔恨が色濃く、文章は素晴らしいのだけどもそれだけに読んでいて辛くなった。しかし残された者は生きていかねばならないのだなあ、と思って、ああこれこそ「風が立った。……生きなければならぬ。」じゃないかと気づいた。

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文学フリマの日記本が自分用を除いても一冊余ったんで、国会図書館に納本でもしてみるかなと調べたら、納本って義務なのね(適用例はないそうだが、罰則もある)。いやー全然知らなかった……。

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でもやっぱりたまに読むといいんだよな〜西洋怪談……。

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困るのが怪奇幻想系の本で、今はちょっと興味が離れているから本棚の一等地から立ち退いてもらうのは間違いないとしても、この先また読みたくなるだろうから取っておくか、それとも興味が戻ることはないだろうと踏んで手放してしまうか、処遇に困る。

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大きな本棚を部屋に入れた時は、これで数年は本棚に困らないぞと思ったのに、二年足らずで困ることになってしまった。