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不在

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評判のいいスクエニのホラーゲームをセール価格中に買うか迷ったが、「呪い殺し合うって辛いな……」とゲームの根幹部分に抵抗を感じたので見送った。今まではホラーに近い部分で創作をしていたのでホラー作品に触れなければという思いが強かったが(思うだけで結局興味のあるものしか触れなかった)、創作から離れると「あれ? 別にホラーそんなに好きでもなくない?」とふと気づいたというか……。後味が悪いのってやっぱり辛いし……。

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『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?』を読み進める。一つの小説を精読するってこういうことなのね。かなりスゴイ。

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自分の考えた空想野球ゲームにのめり込む孤独な男がゲームの世界で起きた大事件をきっかけに現実と向き合い人生を変えていく……という展開には全くならない『ユニヴァーサル野球協会』って変な小説だったな……と思い出す。読んだのはだいぶ昔だった。当時は「なんじゃこりゃ」と思った。「自分の空想のゲームに夢中になる人の話」というわくわくする題材なのに確か全然予想(期待)と違う読後感だったのだ。今読んだらまた違う感想になるだろうか。ともかく甘い小説でないのは間違いないが、空想にのめり込むあまり破滅するという単純な話でもなかった気がする。

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Steamスプリングセールでいくつか買う。

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『アクロイドを殺したのはだれか』は文学評論ではあるが、「私は『アクロイド殺し』をこのように読解する」という主張ではなく「『アクロイド殺し』はこのように読解可能である」と(ユーモアとともに)示す、それ自体一つの文学的創作に近い。著者ピエール・バイヤールと『アクロイドを殺したのはだれか』の中で真相を追求する「ピエール・バイヤール」は別であり、後者はキャラクターなのだ。
私が読んだ中では評論よりむしろ、レムの『完全な真空』『虚数』、エーコ『ウンベルト・エーコの文体練習』、またフランスの文学集団ウリポによる言語遊戯のような創作作品が近い気がするし、これらが好きな人は楽しめるんじゃないかと思う。もちろん事前に『アクロイド殺し』は読んでおいた方がいいが。

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ディアブロ4の先行アクセスはサーバー切断問題を除けば評判がいいようで、やはり買おうかなという気になってきた。その前にオープンベータに参加してみようかな。ディアブロ4を買ったが最後、相当の期間「それからはディアブロ4のことばかり考えて暮らした」という状態になることは間違いないので生活とディアブロ4を秤にかけることになる。

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Vampire Survivorsを漫然とプレイしながら画面の下の方でYouTube動画を流すという人間性の終焉を感じさせるライフスタイルを確立させかけたが、アクロイド関連の本が面白いので人間らしさを取り戻すことができた。でもVampire SurvivorsをプレイしながらYouTubeを見たって別に誰に非難されるいわれもない。

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叙述トリックといえば、アントニイ・バークリーのアレの文庫を買おうかなと思ったのだが、買おうかな買おうかなと思っているうちに版元品切になっていたので古本を注文した。単行本を持っているのだが……。

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隕石が迫って地球滅亡まであと一日ぐらいの状況になったら、みんなのイチオシ叙述トリック作品を募ってみたい。

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アガサ・クリスティが別名義で書いた非ミステリ作品『春にして君を離れ』は、クリスティのミステリ作品と鏡像の関係になっていることに(遅ればせながら)気づいた。
クリスティの多くのミステリでは、真相を読者から隠すために叙述トリックが用いられる(ここで言う叙述トリックとは、大がかりなどんでん返しに限らず、物語の記述のレベルで作者から読者に仕掛けられるトリックのことである)。『春にして君を離れ』では、真相を読者にだけ示すために叙述トリックが用いられる。では真相は誰に対して隠されているのかというと、主人公である。この小説では、主人公が決定的な答え(例えば家族の本心)に辿り着かない程度の描写とほのめかししかなされない。しかし同時に、それらは読者には意味が察せられるように書かれている。畳む

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『アクロイド殺し』続けて『アクロイドを殺したのはだれか』を読み始めたら止まらずほとんど一気に読み終えた。さてこれで安心して『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?』の続きに挑もう。

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AIが進化して、全ての人間が不要なところまで行かないだろうか? それはまだもう少し先か。

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発信したいことがあるので、新しくTwitterアカウントを作ろうかと最近考えている。しかし、Twitterの険悪な雰囲気とは距離を置くとしても、もはや企業・サービス提供者としてのTwitterが信用ならずアカウントを作りたくない……。

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『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?』では、ワトソン(我らがヘイスティングスも含めた、全てのワトソンらしいワトソン)が善良なのはそれが構造上要請されるからだ、という身も蓋もないことが書いてあるのだが、確かにその通りでよく言ってくれたとも思った。(つまり、推理小説の前提として地の文≒語り手が嘘をついてはいけないので、探偵の友人や助手たる語り手は善良で、素直で、そして探偵よりちょっと頭脳の劣った人物にならざるを得ない、ということ)

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昔読んだ海外のショートショートで、シャーロック・ホームズが前世の報い(!)で女性に生まれ変わってしまったことを嘆いており、いっぽう善良なるワトソンはこの世で最良の生き物――犬に生まれ変わっている、という作品を読んだことがある。女性蔑視かと思いきや作者は女性なので、痛烈な皮肉なのだった。

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ホームズは昔いくつか読んだがあまりピンと来なくて、結局それ以来読んでいない。好きな人(という表現では足りないくらい)がたくさんいて、魅力があり、歴史的にも大変に意味のある作品であることはわかっているのだが……。そういう意味では自分の中でクトゥルフ神話に近い立ち位置だ。すごいのは十分知っているが個人的には特に好みでない、という……。これは本当に、単に個人の好みの問題であるか、もしかしたら私の感性に何か問題があるのかもしれないが、ホームズとクトゥルフはなんで好きな人があんなに多いのかわからない(喧嘩をふっかけたいのではなく、純粋にわからない)。

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『アクロイド殺し』はどうも次元の狭間に飲み込まれたか、処分してしまったようだったので、本屋で新しいのを買ってきた。ついでにバイヤールの『シャーロック・ホームズの誤謬』(創元ライブラリ)も。単行本を持っていてまだ読んでいないし『バスカヴィル家の犬』も読んでいないしホームズもそこまで好きではないのだけども……。

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というかそもそも『アクロイド殺し』を読み返した方がいいな……。しかし部屋のどこかに消えてしまった……。『オリエント急行の殺人』や『そして誰もいなくなった』は好きで何度も読み返したが、『アクロイド殺し』はトリックはすごい(こんな真似を堂々とやってのけたという点で)けど話としてはそこまで好きでもないという感じで2回か3回ぐらいしか読んでいないと思う。

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『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?』はまだ第1章までしか読んでいない。1章は『アクロイド殺し』考察のための助走的な位置づけだが、探偵小説論/(フィクションのキャラクターとしての)探偵論にもなっており、「探偵」の存在について考えたい人には興味深い内容ではないかと思う。

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『アクロイドを殺したのはだれか』、持ってはいるが気軽に読み返したいから文庫になったりしないものか。今Amazonでプレミア6000円、個人的には興味があるなら6000円出してもいい本だとは思うが……。