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不在

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人付き合いが大変少ないために、かえって現実にそういう扱いを受けたことはないので完全なる被害妄想なのだが、古めの文学の古本(ややこしい)を買いながら「ああ最近流行りの文豪のマンガ? ゲーム? にハマってる人なのね」と思われていたら嫌だなーという気持ちがある。文豪の何か?自体に対しては正負どちらの興味もなく感想もないのだが、昔から「女性オタク=腐女子」とまるで疑いもしないかのように決めつけられて語られてきたことに、腐女子でない女性オタクとしては長年の恨みを積もらせており、もしも自分が「ああ女性でこういうの好きってことは腐女子なのねw」と決めつけられたらブチギレてその場でその人(誰?)とは絶交してしまうと常々思っている。思っているのだが、そもそも他人とほとんど交流がないのでそのように決めつけられる機会もないのだった。友人が少ないからかえって結婚式の案内も来なければ夫が子供がどうこうの話題に触れることもほぼない、従って劣等感を覚える機会も少なく日々ぼんやりと年老いている、それに似ている。
追記:しかし、考えてみたら、「腐女子」と一括りにするのも立派な偏見だった。自分に縁のない領域に想像力を及ばせることは難しい。

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ああだこうだ悩むより文学全集の二段組に慣れた方が早い。

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全集は二段組なのがせせこましい感じがして嫌だと思っていたところ、上林暁全集はどうやら一部を除いて一段組らしく、だったら買ってしまおうか迷っている……。うーん、しかし、さすがにそこそこのお値段。

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そろそろ旧字旧仮名(正字と呼ぶのが正しいのかしら?)にも慣れてきた。するとかえって欲が湧いて、昔の作品は当時のままに旧字旧仮名で読みたい気がしてきた。講談社文芸文庫も新字新仮名なのよねえ。講談社文芸文庫でも塚本邦雄は旧字旧仮名なのに……。

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志賀直哉の「城の崎にて」を読みたいと思い、確か新潮文庫で短編集があったはずと近所の新刊書店を回ったら、「城の崎にて」が収録されている文庫だけがちょうどない。いや、「だけ」ってこともないんだろうが。

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井伏鱒二の「半生記」を読んでいたら、徴兵された井伏鱒二が書きつけていた日記に「三班の人の名、寺崎浩、海音寺潮五郎、北町一郎、小栗虫太郎、その他。」とあり、突然の小栗虫太郎にびっくりした。職業別に班を分けられたということなので、文人がまとめられたのだろうか。

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怪奇幻想文学だって古今東西掘り始めたらキリないが、ちょっと前の純文学(なんて呼ぶのが適切かわからない、日本近代文学よりは後のもの)は古本が本当に沼すぎてヤバイ。

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ディアブロ4の合間に私小説や随筆を読むか、私小説や随筆を読む合間にディアブロ4を遊ぶという生活のために、「イナリウスも世界の命運なんて大それたことに関わらず、リリスと上京してボロ屋にでも住んで小説を書いていれば悪い奴でもなかったろうに」という混濁した想念が湧き上がってきた。

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葛西善蔵、好みか好みでないかというと好みでもないし、「生活の破産から自分の芸術生活が始まる」という信念の下に自ら生活の破産へ突き進んでいった生き方には「なんだかそれってどうなの?」という反感を覚えるが、小説は読ませる。根本の文章がうまいんだなあ。破滅的な性格ながら周囲の人には愛されていた(?)ようでもあり、魅力的な人ではあったんだろうな。しかし妻子はかわいそうだ。

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そんなわけで古書店で見つけてきた葛西善蔵を読む。こ、これはすごい。語弊はあるがそれでも「ダメ人間」としか言えないすごさ……。

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日中ふらふらして帰ってきてから色々本を読んでいたら頭痛くなってきた。

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悲劇としか呼びようのない事故がある一方、そんなアホなことで、と言いたくなるような不注意から命を落とす人もいて、なんというか、人間死ぬ時は死ぬがなるべく油断はしないに越したことはないと心に刻む。

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BOOK MARKET ―本当に面白い本だけを集めた本のお祭り― 第13回 BOOK MARKET 2023
https://www.anonima-studio.com/bookmarke...

このイベントに行く心づもりなのである(暑さでへこたれなければ)。
アノニマ・スタジオは蔵前にあったなと覚えていて、サイトをよく見たら浅草のなんとかいう場所(東京流通センターの浅草版みたいなところ)でやるらしい。それで蔵前じゃなくて浅草なんだと思ったら、蔵前と浅草はすぐ近くだった。浅草方面なんか全然行かないのと、地理に興味がないのと、方向音痴なのが合わさって、蔵前も浅草も台東区でありごく近所であることを初めて知ったような気がする。

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ソルティライチって落ち着いてから飲むと結構甘いんだけども、カラカラに干からびてコンビニに入るとつい買っちゃう。

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無計画にふらふら歩いていたら暑すぎて精神的に具合が悪くなった。ソルティライチを買って飲んだり家に帰ってお昼を食べたら治った。

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子供の頃に親に嘘を教えられたか、自分で勘違いしたんだかで、多分後者だと思うが、だいぶ長いこと江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーが同一人物だと思っていた。ラフカディオ・ハーンが小泉八雲であるみたいなものだと思っていた。

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人生におけるハマる時期(?)を逃してしまって、江戸川乱歩って一冊も読んだことないな……。昔(といっても大人になってから)「二銭銅貨」を読み始めて何これ全然面白くないと思って(今読んだらどうかわからない)、それきりになってしまった。

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最近色々読んだ中だと、正宗白鳥の他に上林暁の著作も集めたくなった。地味だが味わいが良い。小説は数作読んだだけだが、作者の根底に人生に対する肯定がある気がする。対照的に正宗白鳥はニヒリスティック。

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ところで井伏鱒二の随筆集はよかった。庄野潤三が称えていただけあって(というかそもそも庄野潤三が小沼丹『小さな手袋/珈琲挽き』の解説で触れていたから井伏鱒二の随筆に手を出したのだった)、何かしら物事を見る視点、書き方に似たものを感じたがうまく言語化できない。ビッグネームだけに、初版本などにこだわらなければ読書の選択肢はいくらでもありそうだし、ちょこちょこ買って読んでいきたい。

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疲れて帰ってくると本を読む気力もなかなか湧かず、ゲームやるかとなってしまう。