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不在

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『フィクションの美学』が難物でなかなか読み進まないので、もう少し気軽に読めるものを……とウンベルト・エーコの『小説の森散策』を読み始める。うーん! これはすごくいい本だ。
それにしても、このあたりのテーマを扱う難しい本を読んでいても、易しい本を読んでいても、物語論を分析した『ストーリーとディスコース』で得た知識が理解の助けになっているので、読んでおいてよかったとつくづく感じる。いい本だった。

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人間の鼻は香りにすぐ慣れてしまうので、香水をつけて自分で「うん、ちょうどよく香っているな」と思うぐらいの時には、すでにつけすぎているのではないか? と、香水をきかせすぎの人のそばを通って考えた。

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手持ちのカメラ用ネックストラップ(コンパクトカメラの小さな穴には装着できない)に、三脚穴用の金具をつけて、GR DIGITAL IVにも装着できるようにした。落下防止用にもう一本紐を通しておいたので多分安心。しかし、実際に持ち歩くかはわからない。

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突然思い立って、本棚の肥やしになっていたGR DIGITAL IVを掃除して数年ぶり(下手したら十年近くぶり)に電源を入れた。まだ動いた。(なぜ本棚の肥やしかというと、売り払うのも忍びないので飾りとしてずっと本棚に置いてあったから)
新しいカメラと比べたら動作もシャッターもニブチンだし、センサーサイズも小さいが、触っているとやはりいい道具であるという感じがする。

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iPadのOSをiPadOS 15.7に更新した。

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ジーン・リースの Let Them Call It Jazz には現在三つの邦訳があるようだが、タイトルについては「あいつらのジャズ」と捨てるように言い切った『20世紀イギリス短篇選(下)』の小野寺健訳が一番好き。(ジャズと呼ばせておけ、という方が原文には即しているのだけども)

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目玉焼きがあまり好きではないので、月見バーガーにも惹かれないのだが、目玉焼きが好きじゃなくても月見バーガーはおいしいのだろうか。

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1000円ぐらいの安い腕時計を「念のため」と2本注文したので送料含めて3000円ぐらいになってしまった。

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今夜は少し肌寒いくらい涼しい。

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その人自身が詳しく、一家言を持った分野(例えば文芸評論家であれば文学)について持論を展開し、その結果として賛否両論になろうとそれはいいと思うのだが、ある分野の専門家が畑違いの分野にくちばしを突っ込んで、知識不足や見識のなさを露呈しているのを見るのは実に哀しいものである。

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早世して、今でも生きていてもおかしくない著述家について「あの人が生きていたらどうだったかなあ」と思うことがあるが、もし今生きていたらTwitterでズバズバものを言って、そのうち畑違いの分野に口出しして炎上したかもしれない……などと考えるとまあそんな姿を見なくて済んでよかったような気もするのだった。

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『九人の偽聖者の密室』は電子版も出るのか。Kindleで買おうかな。

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一番見慣れているCoCにおいては「戦ってはいけない・戦えない相手」である邪悪な神々が、D&Dのかっちりした戦闘ルールに基づくゲーム語でそのありようを翻訳されて「モンスター」としてずらりと並んでいる様に感銘を受ける。

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そういえば、M・R・ジェイムズの小説ではわりと直接的に怪異が出現するんだったかな。

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「サンディ・ピーターセンの暗黒神話体系 クトゥルフの呼び声TRPG」(長すぎる)を開いたらM・R・ジェイムズの名前が出てきて好印象を持ってしまった。しかしゲーム自体は西洋怪談をやるのではなくD&Dでクトゥルフ神話をやる、つまり「殴れるクトゥルフ神話」という感じっぽい。「アドベンチャー」「冒険者」「セーヴィング・スロー」、そして呪文一覧には「コール・オヴ・クトゥルフ」と来て、いよいよD&Dである。
D&D5eのコアルールにクトゥルフサプリがついてこの値段は安いな……。ちょうど愛蔵版が出ている英雄コナンみたいな冒険ができそう。ルールが重すぎるので自分で遊ぶことはないだろうが、これで遊んだら楽しいだろうな。

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クトゥルフ神話自体はそんなに好きでもないのに手元にCoC6版と7版とトレイル・オブ・クトゥルーとKutuluとクトゥルフの呼び声TRPGが揃ってしまった。よく知らないで注文したのだが、クトゥルフの呼び声TRPGは実質的にはD&D5eのサプリらしい。

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短編メモに使うことにしたツバメノートはもともと別の用途のために買ってあったものだったので、今日新しくツバメノートを買った。

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読んだ短編を片端から忘れてしまうようでは切ないので、読了短編のメモを作ることにしたが続くのかどうか。
ノートは色々悩んで結局家にあったツバメノート。安いしどこでも売ってるし質がいい。ペンはセンチュリー#3776のM、ブルーブラックのカートリッジ。書き味、裏写り、特に気になるところなし。

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デ・ラ・メアの「伯爵の求婚」を読んで、ジョイスの「痛ましい事件」を連想した(人生にありふれた悲劇と言えばそれまでだが……)。「痛ましい事件」はやるせない話だがなんだか好きだ。

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『ゴースト・ストーリー傑作選』から「ルエラ・ミラー」を読む。これは面白かった。
(「隠す」機能のテスト)
自分を世話させずにおかない魅力(ほとんど魔力)を放ち、お世話してくれた相手の生気を吸い取って次々に人を殺す精神的吸血鬼の話なのだが、どうやら本人には自覚がないらしく、誰にもお世話されなくなったら普通に衰弱して一人ぼっちで死んでしまうところが珍しく面白かった。
ラストはホラーなのかなと思ったが、もしかしたらおばあさんは取り殺されたのではなく、廃屋にルエラの亡霊を見てしまい、最後の力を振り絞ってルエラと対決したのかもしれない。畳む