不在
2023-12-17
文具女子博の予算はまあ五千円と決めていて、厳選すれば守れるだろうと思っていたが、当然守れなかった。五千円は超えてしまったけれども、だいたい、まあ、収まっただろう、これぐらいには……と頭の中で暗算した数字からも離れた額をレジで告げられ、内心「あらっ参ったねこりゃ」と思ったが顔色を変えずに(どうだろう)「クレジットカードでお願いします」と告げた。(現金が足りなかったので)
2023-12-17
人間ある程度の年齢になったらパートナーがいて、場合によっては子供がいて、という状況を仮に「普通」とすると、普通は言い過ぎだとしてもまあ多数派とすると、私は少数派なのでそういう話には実感のこもった興味はなく従ってそういう多数派の人生についての読み物にも大して興味は持てないのだが、では少数派に目を移してみるとどうも自虐文学というか、「こんなに冴えない私/僕ですが……」という立ち位置から始まっている読み物が多い気がして個人的にはそういうのもいい加減いいかなあというか、なんかもうちょっと他にないのかなあと思うのだった。実は探せばあるのであって、探していないだけかもしれない。
2023-12-15
ちゃんと、面白かったSFの話もすると……藤子・F・不二雄特集の時に買ったSFマガジンに載っていた、グレッグ・ベアの「タンジェント」とレイ・ネイラーの「ムアッリム」は面白かったし、「タンジェント」は好きだった。グレッグ・ベアといえば『ブラッド・ミュージック』は終わりが本当に好きだった……。
2023-12-15
今思うと、私は昔から「自分勝手で周りの人を振り回すヒロイン」が燃やしたいぐらい大嫌いなので、それも悪かったのかもしれない。記憶違いでなければ、ヒロインがそういう感じのキャラだった気がするんだよな……。
2023-12-15
SFマニアの人がこの文章を読むこともないかと思うので、書いてしまうと、高校生ぐらいだかの私にSFへの苦手意識を植えつけた、私には面白くなかった名作SF小説は『リングワールド』だった。これがハードSFの名作なら、ハードSFは合わないからもういいやと当時思った。
2023-12-15
それで早川書房が悪いわけじゃないけれども、今は早川書房なんていうと堂々と百合SF! と押し出したりしていて、はあそうですかという感じで、私はそういうノリはもう無理になってしまったので、そうですかという感じしかない。
2023-12-15
この話は多分前にも書いたが、SFは昔、古典的名作とされる小説をハヤカワ文庫で読んだら全然面白くなくて、出てくる女キャラがバカみたいでいらいらしたし、それ以来心の底にSFそのものに対する苦手意識が生じてしまった。今はどうだが知らないがどうせ同じじゃないかと思うが、SFだと『夏への扉』が面白かったですなんて言ったら失笑されそうだし。しかし今読んだらどう思うかなあ。
2023-12-15
文具女子博で買ったツバメノートデザインの文庫ブックカバー。恐らくはハヤカワのトールサイズ対応なせいでこんな微妙に細長い不格好なサイズに……と嘆いていたが、(普通サイズの文庫に)使ってみると大きさも気にならず、予想より使いよい品物でいい買い物だった。
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