不在
2025-10-19
つまり、私はキリスト教的な「神」というものを体感として理解できないから、極端に言えばキリスト教圏の人々とは違う世界を見ているし、その世界観のもとで作られた作品も全く違う見方をしているかもしれない。
2025-10-18
なんなんだろう、これは? キリスト教的世界観が血肉になっていないと(あるいは少なくともキリスト教について相当の知識がないと)、考えるにしても出発点が全く間違っていることになるかもしれない……。
2025-10-18
そういうわけでタルコフスキーの「サクリファイス」を見た。というのもレンタルの返却期限が迫っていたからだ。む、むずかしい……。観る文学。たまたまだが昨夜の「セブンス・コンチネント」と対極にあるような映画だった。愛する者=他者のために犠牲を捧げた男と、他者のない自分たちだけの世界で自分たちのために死んでいった夫婦(他者のない家族というと「ベニーズ・ビデオ」の一家も同じだった)。難しい映画なのでなんとも言えないが……構図がキレッキレでよかった。
2025-10-18
別にそんな大騒ぎするほど憂鬱な映画でもないだろという感じだったが(よくできていないとかつまらないという意味ではない)、自分の心が死んでいるか、認知が歪んでいるのかもしれンヌ。
2025-10-18
「セブンス・コンチネント」を見た。父と母と娘、生活にはなんら困っていない普通の三人家族が急に一家心中する話。一言で言うと「なんでやねん」という感想だがそれを考えさせる映画。実際にあった事件がモデルらしいが詳しくないので映画内で描かれた出来事だけで考える。映画は1987年、1988年、1989年の三部構成で、一家心中はかなり前から計画していたようではある(1987年の時点でそのつもりだったのかはよくわからない)。終盤に20分ぐらいかけて一家総出で家や所持品ををめちゃくちゃに壊すシークエンスがある。なんだろう、物質社会へのアンチテーゼとか、物質社会に疲れちゃったとか、物事が順調なうちに終わらせたいとか、要するに現代人の不安とか、そういうのなんだろうか。執拗に物を壊していく様はかえって物に執着しているように感じられ、なんだか滑稽にも見えた。まるで現世の持ち物を全て捨てれば浄化されて天国に行けると信じているみたい。とりあえず、あのぐらいの年頃の子供が死を恐れていない(らしい)からといって道連れにするのはさすがにエゴだと思う。一家心中する話だから当たり前だがどんよりとした憂鬱な終わり方をする。全体に「そっすか……」という感じだった。
2025-10-16
こないだ「ベニーズ・ビデオ」を借りたが本当に見たかったのは実は「セブンス・コンチネント」だったのよ。しかし在庫状況を見るに当分借りられそうにないので他のハネケ作品を借りまくって発送通知が来たのと同時に「セブンス・コンチネント」の発送通知も来た。当分ハネケ祭りになっちまうよ先生。どうしよう。どうしようもこうしようもないが。
2025-10-16
Amazonでたまたま目についたから見てみたのだが、ものすごくいい映画だった。「語らずして語る」の極致を見た思いがする。余白の解釈は観客に委ねられていて、恐らく正解はないのだろう。あと、光と色彩がすごく綺麗。あらすじより遥かにシビアな話だけども……でも美しい映画。こんな作品の存在は全然知らなかった。う〜ん、世の中には素晴らしい映画がたくさんある!
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