不在
2022-11-24
『世界の終焉』では「終末論法」が取り上げられている。本書から引用すると、
自分がこれから生まれる人々も含めたすべての人類の中できわめて例外的なほど早い時期、たとえば最初の〇・〇〇一%の中に入っているとは、なかなか考えにくいはずだ。こう考えれば、人類はあと何世紀も生きることはなく、まして銀河に植民することなどありえないと考えてもいいということになるかもしれない。(p.8)
つまり雑に言うと「人類が今後宇宙に広がって長い歴史を築き、人口が今より遥かに増大していくのなら、確率的に自分は数の多い方(宇宙に広がった数多の人類)の中の一人として生まれる方が可能性が高いはずであり、しかし現にそうなってはいないのだから、人類が今後宇宙に広がって繁栄するようなことはない(のかもしれない)」という話。そう言われるとそんなわけないだろうという気がするのだが、多分簡単には反駁できないのでこの論法は有名だしこの本でも扱われているのだろう。
自分がこれから生まれる人々も含めたすべての人類の中できわめて例外的なほど早い時期、たとえば最初の〇・〇〇一%の中に入っているとは、なかなか考えにくいはずだ。こう考えれば、人類はあと何世紀も生きることはなく、まして銀河に植民することなどありえないと考えてもいいということになるかもしれない。(p.8)
つまり雑に言うと「人類が今後宇宙に広がって長い歴史を築き、人口が今より遥かに増大していくのなら、確率的に自分は数の多い方(宇宙に広がった数多の人類)の中の一人として生まれる方が可能性が高いはずであり、しかし現にそうなってはいないのだから、人類が今後宇宙に広がって繁栄するようなことはない(のかもしれない)」という話。そう言われるとそんなわけないだろうという気がするのだが、多分簡単には反駁できないのでこの論法は有名だしこの本でも扱われているのだろう。
2022-11-24
何年か前に買った『世界の終焉 今ここにいることの論理』という、宇宙ではなく世界(要するに人類文明や地球)の終わりについての本を積んでいた。宇宙の終わりから繋げて次はこれを読んでみるのもありかと思う。原著が1996年だからちょっと古い本なんだけども。
2022-11-24
『自由と行為の哲学』。デイヴィドソンは難しくてよくわからないのでパスすることにした。その後のアンスコムも一応見てみたが、読んでいても全然わかっている気がしないのでパス。前半の自由論パートは面白かったが行為論は趣味じゃないのかな? 別の本に行こうかな? とも思った。しかし最後の方のブラットマン「計画を重要視する」はある程度理解できる気がするし面白く読めるので続行。
2022-11-24
『宇宙の終わりに何が起こるのか』の著者は「宇宙はいつか本当に完全に終わってしまい、恐らく人類の痕跡も何も残らない」という事実を受け入れるのに葛藤している様子だった。私はその点に関してはそう悲観的でもない。(それは単に私が物理学や宇宙論に疎いので、宇宙の終焉を現実の出来事として捉えられていないから、そしてまた無知ゆえ無邪気に他の宇宙や並行世界といった空想的な存在を想像できるからなのだろうか?)結局全てが跡形もなく消えて、未来から思いを馳せられる過去として存在することすらできなくなるとしても、それで今の価値が損なわれるわけではないと思うのだが。
2022-11-23
『宇宙の終わりに何が起こるのか』読了。ビッグクランチ、熱的死、ビッグリップ、真空崩壊、ビッグバウンス、現在考えられる5つの終焉のどれがいつ起きるのかはわからないが、いずれかは絶対に起きるし宇宙はいつか絶対に終わるとわからせてくれる本。ビッグクランチ、熱的死、ビッグリップは当分起きないようだし(太陽が地球を呑み込んでしまう方が遥かに早い!)、謎めいたビッグバウンスは置いておくとして、実は今この瞬間起きてもおかしくないかもしれないという真空崩壊はちょっと怖い。いざ起きてしまえば痛みも気づく暇すらもなく崩壊するというのが救いめいてはいるものの……。
2022-11-23
外付けSSDがフォーマット形式の関係上Macbook Airでは読み込めないかも……(試してはいない)という状況で、ダメ元でAndroidスマホに外付けSSDをぶすっと挿したらあっさり認識した。便利な時代……。
2022-11-23
もともとアメリカの企業であるAmazonが日本でもブラックフライデーセールをやるのはいいが、日本の企業には伝統の「歳末セール」を大事にしてほしい。実際のところはどうでもいいが。
2022-11-23
それにしてもラスアスは完全に一本道だなあ。別にそれが原因でつまらなく感じるということではないが。サブクエストみたいなものもないし(そもそもクエスト的な概念がない)、どのクエストをどの順番で遊んでどのNPCと友好関係を築くかとか、そういう分岐はほぼなさそう。Part IIが出ている以上エンディングも一つなのだろう。つまり誰がやっても話は同じなので、この先いよいよ自力では進めなくなったらプレイ動画を見てしまうのもありというわけだな……。ゲームそのものはちゃんとお金を払って新品を買っているし……。
2022-11-23
ラスアスは、もうちょっとがんばろうかと思わないでもなかったが、ステルスは苦手&好きでもないので「アクセシビリティ」の設定で敵の感知能力を下げてしまった。そうしたらみんなめちゃくちゃ目が悪くなり、しゃがみ状態で目の前を横切ってもすぐには気づかないレベルになってしまった。ジョエルのステルス能力がそれだけ高いのだということにしよう。
2022-11-23
The Last of Us Part I。ピッツバーグ。
ピッツバーグってどこ? 議事堂(ワシントンD.C.)あたりから車で来たわけだから……どこ? そもそもワシントンってどこ?(今Googleマップで確認した)
場所はともかくピッツバーグはVS野盗編。ホテルの中ボス戦的なところで何回も死んで、私のLast of Usもここまでか……と思ったが7000円ぐらい払って買ったのでがんばってクリアした。中ボス的なやつ(感染者の最終段階、ブなんとかいうやつ)は別に無理に倒そうとしなくてもよかったのだった。一方、人間のハンター(と言うとかっこいいが要するに野盗)どもはゲーム側で「全員殺さないと話が進みませんよ」という雰囲気なので容赦なく殺した。一人で野盗を皆殺しにできるぐらいの男でないと終末世界は生き抜けないのだ。それにしても野盗! ステルス&殺害! 野盗! 野盗! で疲れたので中断。もっと思いっきり敵をぶちのめせるゲームもやりたくなってきた。
ハンター連中が本当に「奪う! 殺す! 犯す!」という山賊みたいな悪党どもであることはゲーム内でしっかり示されており、現世界の終末ぶりを示すとともに、生きた人間を皆殺しにすることに対するプレイヤーの罪悪感(そういうものがあるとして)を軽減させている、と思う。まあ序盤では特に罪のなさそうな軍人さんもやってしまったわけだが……。畳む
ピッツバーグってどこ? 議事堂(ワシントンD.C.)あたりから車で来たわけだから……どこ? そもそもワシントンってどこ?(今Googleマップで確認した)
場所はともかくピッツバーグはVS野盗編。ホテルの中ボス戦的なところで何回も死んで、私のLast of Usもここまでか……と思ったが7000円ぐらい払って買ったのでがんばってクリアした。中ボス的なやつ(感染者の最終段階、ブなんとかいうやつ)は別に無理に倒そうとしなくてもよかったのだった。一方、人間のハンター(と言うとかっこいいが要するに野盗)どもはゲーム側で「全員殺さないと話が進みませんよ」という雰囲気なので容赦なく殺した。一人で野盗を皆殺しにできるぐらいの男でないと終末世界は生き抜けないのだ。それにしても野盗! ステルス&殺害! 野盗! 野盗! で疲れたので中断。もっと思いっきり敵をぶちのめせるゲームもやりたくなってきた。
ハンター連中が本当に「奪う! 殺す! 犯す!」という山賊みたいな悪党どもであることはゲーム内でしっかり示されており、現世界の終末ぶりを示すとともに、生きた人間を皆殺しにすることに対するプレイヤーの罪悪感(そういうものがあるとして)を軽減させている、と思う。まあ序盤では特に罪のなさそうな軍人さんもやってしまったわけだが……。畳む
2022-11-23
ふと、「雨もよい」という言葉があったはずだが「雨模様」とは関係があるのだろうか、と調べてみたら、「名詞の下に付けて、そうなる気配が濃いさまを表す。」(大辞林)とのことだった。雨催い(あまもよい)という言葉もあって、こちらには「雨の降りそうな空のようす。雨模様。あまもやい。あめもよい。」(大辞林)とあるので、雨もよいと雨模様とは関係があると言えるようだ。いずれにしろ、すでに雨がしゃらしゃら降っている今日は使えない。(というか、「雨模様」も本来は雨が降っている状態ではなく雨が降りそうな様子を表す言葉なのね)
2022-11-23
西洋哲学は面白いし哲学に触るなら絶対に避けては通れないが、(古代ギリシャの皆さんはもちろん別として)根底にあるのはキリスト教的価値観なのだろうと感じる。全く別の世界観から生まれた哲学にも触れてみたいが……。
2022-11-23
アンスコムは、トロッコ問題(トロリー問題)を扱った『太った男を殺しますか?』に登場していたのもあり、親しみとまでいうと変だが、単なる興味よりは親しみに近いような関心がある。G.E.M.アンスコムはガートルード・エリザベス・マーガレット・アンスコム、すなわち女性哲学者で、トロリー問題の生みの親であるフィリッパ・フット(同じく女性哲学者)と一時期は友人だったが、カトリック教徒(アンスコム)と無神論者(フット)という埋めがたい価値観の違いによりやがて決裂するに至ったと『太った男を殺しますか?』には書かれている。またメアリー・ウォーノックの『考えるあなたのための倫理入門』にも(訳者解説でウォーノックとの関係を述べるという形で)アンスコムやフットの名前が出ていた。そういうわけでなんとなく「別に親しくはないけれどご近所の人」ぐらいの親しみはあるのである。
2022-11-23
『自由と行為の哲学』。デイヴィドソン「行為・理由・原因」に取りかかっているが難しい。一応読んではいるものの正直ほとんど理解できていない。この後のアンスコムはさらに難解らしい。
ヴァン・インワーゲン「自由意志と決定論の両立不可能性」は題名通り、(ある種の)決定論と自由意志が両立しないことを論証している。「決定論が真ならば、私たちは自由意志を持ちえない」(とまとめると意味が違ってきてしまいそうだが)というあまり愉快ではない結論へ向けて、丁寧に外堀を埋められていく様がスリリングでぞくぞくした。
ヴァン・インワーゲン「自由意志と決定論の両立不可能性」は題名通り、(ある種の)決定論と自由意志が両立しないことを論証している。「決定論が真ならば、私たちは自由意志を持ちえない」(とまとめると意味が違ってきてしまいそうだが)というあまり愉快ではない結論へ向けて、丁寧に外堀を埋められていく様がスリリングでぞくぞくした。