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不在

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その人自身が詳しく、一家言を持った分野(例えば文芸評論家であれば文学)について持論を展開し、その結果として賛否両論になろうとそれはいいと思うのだが、ある分野の専門家が畑違いの分野にくちばしを突っ込んで、知識不足や見識のなさを露呈しているのを見るのは実に哀しいものである。

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早世して、今でも生きていてもおかしくない著述家について「あの人が生きていたらどうだったかなあ」と思うことがあるが、もし今生きていたらTwitterでズバズバものを言って、そのうち畑違いの分野に口出しして炎上したかもしれない……などと考えるとまあそんな姿を見なくて済んでよかったような気もするのだった。

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『九人の偽聖者の密室』は電子版も出るのか。Kindleで買おうかな。

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一番見慣れているCoCにおいては「戦ってはいけない・戦えない相手」である邪悪な神々が、D&Dのかっちりした戦闘ルールに基づくゲーム語でそのありようを翻訳されて「モンスター」としてずらりと並んでいる様に感銘を受ける。

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そういえば、M・R・ジェイムズの小説ではわりと直接的に怪異が出現するんだったかな。

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「サンディ・ピーターセンの暗黒神話体系 クトゥルフの呼び声TRPG」(長すぎる)を開いたらM・R・ジェイムズの名前が出てきて好印象を持ってしまった。しかしゲーム自体は西洋怪談をやるのではなくD&Dでクトゥルフ神話をやる、つまり「殴れるクトゥルフ神話」という感じっぽい。「アドベンチャー」「冒険者」「セーヴィング・スロー」、そして呪文一覧には「コール・オヴ・クトゥルフ」と来て、いよいよD&Dである。
D&D5eのコアルールにクトゥルフサプリがついてこの値段は安いな……。ちょうど愛蔵版が出ている英雄コナンみたいな冒険ができそう。ルールが重すぎるので自分で遊ぶことはないだろうが、これで遊んだら楽しいだろうな。

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クトゥルフ神話自体はそんなに好きでもないのに手元にCoC6版と7版とトレイル・オブ・クトゥルーとKutuluとクトゥルフの呼び声TRPGが揃ってしまった。よく知らないで注文したのだが、クトゥルフの呼び声TRPGは実質的にはD&D5eのサプリらしい。

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短編メモに使うことにしたツバメノートはもともと別の用途のために買ってあったものだったので、今日新しくツバメノートを買った。

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読んだ短編を片端から忘れてしまうようでは切ないので、読了短編のメモを作ることにしたが続くのかどうか。
ノートは色々悩んで結局家にあったツバメノート。安いしどこでも売ってるし質がいい。ペンはセンチュリー#3776のM、ブルーブラックのカートリッジ。書き味、裏写り、特に気になるところなし。

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デ・ラ・メアの「伯爵の求婚」を読んで、ジョイスの「痛ましい事件」を連想した(人生にありふれた悲劇と言えばそれまでだが……)。「痛ましい事件」はやるせない話だがなんだか好きだ。

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『ゴースト・ストーリー傑作選』から「ルエラ・ミラー」を読む。これは面白かった。
(「隠す」機能のテスト)
自分を世話させずにおかない魅力(ほとんど魔力)を放ち、お世話してくれた相手の生気を吸い取って次々に人を殺す精神的吸血鬼の話なのだが、どうやら本人には自覚がないらしく、誰にもお世話されなくなったら普通に衰弱して一人ぼっちで死んでしまうところが珍しく面白かった。
ラストはホラーなのかなと思ったが、もしかしたらおばあさんは取り殺されたのではなく、廃屋にルエラの亡霊を見てしまい、最後の力を振り絞ってルエラと対決したのかもしれない。畳む

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まだ週の半ばなのに疲れている。

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ゼノブレイド3が面白そうだが2をやってないし、初代ゼノブレイドはサブクエに熱中しすぎて途中で力尽きたので今回買ってもやはり力尽きそうな気がする。

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頭痛で一回休み、のような日……(別に休みではないので休めない)。

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InDesignの更新が10月だから今のうちに解約手続きしておかなくちゃ、とログインしたら更新時期は来年1月だった。持ち越し。

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「シートンのおばさん」が難しいのは、表層的な部分で言えば、この物語を読む上で大ざっぱに可能な二つの解釈――「おばさんは一種の魔物である」という見方と、「おばさんはただの(風変わりで意地悪な)老婆である」という見方――のどちらを取っても、その解釈に収まりきらない部分が出てくるところだろう。
もちろん、これは本当に皮相的な話であって、この物語を謎たらしめているのは細部の精妙な不穏さやどこか据わりの悪い主人公の語りであったりもするのだけども(そして往々にして作品の魂はそういうところに宿る)……とりあえず単に「真相」という点だけで言えば、どう解釈してもどこかがおかしくなってしまうというのが大きいのではないか。

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1000円ぐらいの安い腕時計を買おう買おうと思いつつ、なんとなくケチケチして買っていない。

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シートンのおばさんは恐ろしい人でありながら、なんだか哀れな感じもする。
魔物でありながら同時に哀れな人であるということも可能だけれど。

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ところで、二人の少年がお屋敷の果樹園に忍び込もうとしてその場面を押さえられるか何かして、恐ろしい場面に立ち会わされる怪奇短編があったのだけど、忘れてしまった。

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白水Uブックスのデ・ラ・メア『アーモンドの木』から、「シートンの伯母さん」を読んだ。むかし別の翻訳で読んだことがあるから再読になるだろうか。読み終えてこんな結末だったっけと思ったら、最後の一文の翻訳がまるで違っていた。といってどちらが誤訳というのでもなく、どうも原文の解釈が非常に難しいようだ。さすが朦朧法。
シートンのおばさんは、シートンが仄めかすように本当に魔女の類だったのだろうか。そうと思えばそうも見えるし、しかし決定的な証拠はないのだから、ただの気難しい老婆であるようにも見えなくはない。この永遠の謎がこの短編を妖しく輝かせている。